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​政策コンテスト 決勝大会実施
『次世代政策サミットJAPANビジョン2050

​2023年10月14日 14:00~19:00 (懇親会含む)
@六本木ヒルズ ハリウッドプラザ5階 ハリウッドホール

  2023年10月14日『次世代政策サミットJAPANビジョン2050』決勝大会を開催いたしました。

 環境問題、地方創生、国際社会の3つの分野から1つを選び、日本が目指すべき2050年のビジョンを描いて、実現のために日本が行うべき政策アイデアを提案するコンテストとして、今年度から本企画がスタート致しました。

​ 沢山のご応募の中から、厳正な一次審査を通過した3チームが政策プレゼンテーションを行い、最優秀賞、優秀賞、奨励賞を決定致しました。

​1.概要

・決勝大会 日時:2023年10月14日(日)14:00~19:00(懇親会も含む)

タイムテーブル

13:30 開場

14:00 開会、司会挨拶(司会:加藤みづな)

14:05 主催者挨拶(未来政治経済研究会代表 島田光喜)

14:07 来賓挨拶(松下政経塾塾頭 金子一也)

14:10 審査員のご紹介

―――第1部 決勝プレゼンテーション開始―――

14:15 となりの教室制作委員会チーム

    「『となりの教室』~地域統括型の教育プラットフォーム~」

14:40 私的所有と公共性チーム

    「地方における 移住と資本の好循環を目指して」

15:05 成蹊大学政治学研究会国際社会チーム

    「文化省設立の建白書 ~真の国際国家を目指して~」

―――休憩および審査―――――――――――――――

15:30 休憩

―――第2部 特別クロストークスタート―――――――――――

16:00 パネリストご紹介

16:04 テーマ1つ目 『日本の目指すべき2050年ビジョンとは何か』

16:17 テーマ2つ目 『『選択と集中』、日本の勝ち筋は?』

16:37 テーマ3つ目 『課題先進国から課題解決先進国への転換』

16:47 テーマ4つ目 『これからのZ世代に期待すること』

―――審査結果発表および講評―――――――――――

17:00 審査結果発表および講評

17:10 閉会挨拶(学校法人メイ・ウシヤマ学園ハリウッド大学院大学学長 山中祥弘)

17:15 アンケート、閉会

―――懇親会―――――――――――

17:30 以降、懇親会

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 来賓挨拶:金子 一也氏

​松下政経塾 塾頭

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​閉会挨拶:山中 祥弘氏

学校法人メイ・ウシヤマ学園ハリウッド大学院大学 学長​

 『次世代政策サミットJAPANビジョン2050』は、デジタル技術の革新により、社会はますます便利になり、組織や世俗ではなく、個人を中心としたアイデンティティが形成される中で、これからを担うZ世代があえて、「日本」という国の未来を考え、そのために取り組むべき政策立案を行い、同世代と共に価値観を共有することは、日本の変わっていくべき方向性が明確になるのではないかという問題意識から、今年度よりスタートしました。
 

 これまで、未来政治経済研究会では新型コロナ感染症の拡大により、大学の授業やサークル活動など特に若者が大きな不自由を強いられていたことに端を発し、若者と社会現場の最前線にいる識者が接点を持てるようなコミュニティ、そしてオンラインで同じような社会問題に対して問題意識を持つ同志がつながれる場所を作りたいという思いで『Z世代カフェ』シリーズというフォーラムを過去3回実施してまいりました。しかし、その中で、端に意見表出だけでなく、若者のアイデアを実際に社会に実装していくことの必要性を強く感じ、本政策コンテスト企画へと繋がっています。
 

 本政策コンテストでは、環境問題・地方創生・国際社会の3つの分野から1つを選び、日本が目指すべき2050年のビジョンを描いて、実現のために日本が行うべき政策アイデアを、35歳以下に限定して提案して頂きました。10月14日に実施した決勝大会では、一次審査を通過した3チームがそれぞれ審査員の前で政策プレゼンテーションを行い、最優秀賞と優秀賞、奨励賞を決定するとともに、審査員による特別クロストークを実施致しました。

 今回、約50名の次世代の方からのご応募、また決勝大会では約100名の方にご参加を頂き、審査員の皆さんをはじめ、後援や協賛の企業様など、多くの関係者の皆様のご協力の下、大きな滞りもなく成功を収めることが出来ました。誠にありがとうございました。

 

2.第1部 決勝大会 政策プレゼンテーション

【優秀賞】賞状&副賞5万円

No.1 『となりの教室』~地域統括型の教育プラットフォーム~

 まず、となりの教室制作委員会チームより、「『となりの教室』~地域統括型の教育プラットフォーム~」と題し、地方と都市部の教育格差の是正や居住地域に関わらず同水準でキャリア形成支援を享受できる社会の実現に向けた政策が発表されました。

 

 本チームは、中央大学国際情報学部の学生3名とnest[SB Japan Youth Community]に所属する社会人3名による6名構成で、お題となっている3つの分野から「地方創生」を選択しての応募となりました。

【決勝大会プレゼン資料】

https://drive.google.com/file/d/1HWZ1m72CoCMS4qH_2sTQOA1KN0vSEFuY/view?usp=sharing

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 具体的な内容としては、アプリケーションを用いた教育プラットフォームの制作、アバターによるバーチャル空間でのコミュニケーションの創出、学習に関するデータの取得・分析・改善等について、プレゼンテーションが行われました。

 

 質疑応答では、審査員の方からオンラインによるコミュニティ形成の実現可能性や教育カリキュラムとしての展開方法などについて質問があり、発表者からは都市部と比較して、情報の非対称性や教育サービスに格差がある中で、ICTを活用してそのギャップを埋めることの意義について説明がありました。

【奨励賞】賞状&副賞3万円

No.2 地方における 移住と資本の好循環を目指して 

 次に、私的所有と公共性チームより、「地方における 移住と資本の好循環を目指して」と題し、世代循環型移住支援政策と住宅資本の維持・保存政策を組み合わせることで、市場経済で評価されにくい場にもヒト・カネを移動させる社会の実現に向けた政策が発表されました。

 本チームは、東京大学公共政策大学院の学生2名と社会人1名による3名構成で、お題となっている3つの分野から「地方創生」を選択しての応募となりました。

 

【決勝大会プレゼン資料】

https://drive.google.com/file/d/1qNRhiZNHp11TplL4QULFM5jjYXhfZ_8l/view?usp=sharing

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 具体的な内容としては、現役世代を都市で過ごし、シルバー世代になって田舎や郊外に住んでいる人々が、介助が必要な年齢になった段階で再び都市部に戻ってくるという世代循環型移住支援政策、そしてディベロッパーが土地を買い取って長持ちする家を建てながら、移住希望者に対して、きれいに使うことを条件に最低価格買取保証を行うことで、使い捨てではなく、持続可能・景観を重視する土地利用政策等についてプレゼンテーションが行われました。

【最優秀賞】賞状&副賞10万円 +政策提言権利付与

No.3 文化省設立の建白書 ~真の国際国家を目指して~

 最後に、成蹊大学政治学研究会国際社会チームより、「文化省設立の建白書 ~真の国際国家を目指して~」と題し、包括的かつ強力な文化政策を行う「文化省」を設立することによって、世界に誇る文化強国として確固たる地位を確立し、ソフトパワーによる平和的発展を促進する社会の実現に向けた政策が発表されました。

 

本チームは、成蹊大学法学部の学生3名構成で、お題となっている3つの分野から「国際社会」を選択しての応募となりました。

 

【決勝大会プレゼン資料】

https://drive.google.com/file/d/1BAJ4kfSwXlHVCCVMzwiXqQq-eX4M2TQ_/view?usp=sharing

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 具体的な内容としては、現在の文化庁では、日本が世界から高い評価を受けているゲームやマンガなどのソフトコンテンツが十分に保護されていないことに注目し、韓国やフランスでの現代文化政策と比較しながら、文化庁を文化省に格上げすることによって、日本文化の世界進出の支援とJAPANブランドの保護を同時に行うべきというプレゼンテーションが行われました。

​3.第2部 『2050年の未来~JAPAN再生戦略~』

 第2部では、審査員を務めて頂いた青山社中株式会社筆頭代表CEOでビジネス・ブレークスルー大学大学院客員教授の朝比奈一郎氏、株式会社テレビ朝日アナウンサーの山口豊氏、そして前駐インドネシア大使で学習院大学特別客員教授の石井正文氏の3名による特別クロストークを実施しました。

 第1部での3チームによる政策プレゼンテーションを踏まえて、「2050年の未来~JAPAN再生戦略~」と題し、4つのテーマ(①日本の目指すべき2050年ビジョンとは何か?②『選択と集中』、日本の勝ち筋は?③課題先進国から課題解決先進国への転換④これからのZ世代に期待すること)について取り上げました。

 まず、第1のテーマでは、今回の次世代政策サミットのお題でもある「日本が目指すべき2050年のビジョン」についてディスカッションを行いました。朝比奈氏からは、「都市集中から分散型へ」「官民連携を加速させることで、より生活を国民が楽しめるような社会」というビジョン、山口氏からは「日本には再生可能エネルギーのポテンシャルがあること」「再エネを活かして、誰もが自由にエネルギーを安く作って使うことで自然と調和した持続可能な社会」というビジョン、石井氏からは「人的資源を集中的に投下することで生産性を高めること」「最大の挑戦である隣国中国との関係を踏まえ、ルール作りとアイデア出しで世界をリードしていく社会」というビジョンを示して頂きました。

 次に、第2のテーマでは、今回のテーマ「環境問題」「地方創生」「国際社会」を掛け合わせることによって、それぞれの掛け算において日本の勝ち筋についてディスカッションを行いました。まず、環境問題×地方創生では、現在、日本の地方において取り組まれている先進的な再生可能エネルギーの実例を元に、地方にお金が落ちる形で産業育成し、都市部から人口流入を図るためには、本当の意味で再生エネ発電のための設備や技術を日本国内・日本企業で作ることが必要という意見が提示されました。次に、地方創生×国際社会では、少子高齢化の流れの中で、インバウンド需要や外国人労働者という観点から、自治体外交が広まっており、国際政治が複雑化する中で、今後は必ずしも国同士の外交だけではなく、人的交流も含めた自治体同士の国際協力がカギとなるという指摘を頂きました。国際社会×環境問題では、現状、太陽光パネルや洋上風力、EV等で中国に依存していることに触れながら、なぜ国内で新技術を生むスタートアップやベンチャーが育ってこないのかディスカッションを行いました。日本の産業政策の構造的な問題として、既得権益による変化への拒絶、傍観・評論家ばかりでプレイヤーにならない風土があげられ、その中でもリスクを取ってチャレンジする人材が強く求められているという部分で、共通した意見が提示されました。

 そして、第3のテーマでは、課題先進国から課題解決先進国への転換の中で、特に「少子高齢化」問題について、世界の中でも先駆けてこの問題に直面する日本がノウハウを蓄積し、逆に世界に対して少子高齢化への対応パッケージを展開していく、共通利益を通じて国際的なプレゼンスを高めていくことが必要だとの指摘を頂きました。

 最後に、第4のテーマでは、これまでのディスカッションを踏まえて、何が出来るかではなく、何をやるべきかという柔軟な思考、そして「指導力」ではなく「始動力」を持ったリーダーシップ、国民が真の意味で政治に参加し、再チャレンジできる社会を実現していくことが必要であるということを総括しました。

 

 そして、これからを担うZ世代は、硬直化している社会だからこそ、信念を持ちながらリスクを取って、挑戦していってもらいたいとの激励のお言葉を頂いて、クロストークが終了しました。

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​以上

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