【企画趣旨】
現代は、VUCA時代(Volality, Uncetaity, Complexity, Umbiguity)やBANI時代(Brittle, Anxious, Non-Linear, Incomprehensible)など、将来の予測が困難な時代と指摘されています。民間企業と比較しても離職率の低かった国家公務員総合職では、2014年の就職者のうちの4割が10年間で離職したとされます。安定志向と言われる公務員・公務員就職希望者でも、「65歳まで一つの組織・一つの職種」という考え方は揺らいでいるといえるでしょう。
他方で、公務員に求められる能力も従来と変化しています。ほとんどの政策分野で、コンサルタント・シンクタンクを含む民間企業や各業界との調整・協働が求められます。こうした流れを受けて、中央省庁でも民間組織との兼職・人事交流を積極的に進めています。それに合わせて、公務員をキャリアの一部とするような多様なキャリア・パス、多様な公共分野の関わり方が生まれてきています。
本フォーラムは、公務員就職を考えている大学生、公務員就職希望者・予定者、現職の公務員などを対象に、こうした時代における公務員を含めた人生設計の仕方や公共分野への関わり方を共に考え、創っていくことを目的とし、開催いたします。
【開催概要】
名称:「『これからの半世紀をどう生きるかー予測困難な時代の公務員キャリアを考える』
日時: 2025年11月9日(日) 13:00 ~ 16:00
参加費:無料
参加人数:100名(先着順)
場所:早稲田大学国際会議場第二会議室
主催:早稲田大学デモクラシー創造研究所
共催:一般社団法人未来政経研究所、一般社団法人Maniken
協力:CPA会計学院早稲田校
形式:基調講演&クロストーク
タイムスケジュール:
13時00分〜13時10分:司会挨拶、開会挨拶
13時10分〜13時50分:講演① 奥原正明氏
13時50分〜14時00分:質問受付
14時00分〜14時40分:講演② 飯塚祐司氏
14時40分〜14時50分:質問受付
14時50分〜15時00分:休憩
15時00分〜15時50分:クロストーク
15時50分~16時00分:クロージング
基調講演では、「変化の激しい時代」というテーマから、ゲストがどのように考え自身のキャリアを形成してきたかについて講義を頂きます。公務員志望者の学生に向け、人生設計を行うために大切にしてほしいエッセンスや志向を自らのご経験を交えながらの講義となる予定です。
クロストークでは、今の時代に必要になると考えられるキャリア設計の志向方法について、対談形式で、それぞれのゲストの観点から議論頂きます。Z世代を見ていて思うことや、Z世代の強みや弱みについても議論した上で、求められるスキルについて議論となる予定です。
【パネリスト ご紹介】

奥原 正明 氏
元農林水産省事務次官、東京大学公共政策大学院客員教授
早稲田大学デモクラシー創造研究所招聘研究員
日本の農林官僚で、農林水産省の要職を歴任した政策人。東京大学法学部卒業後、1979年に農林水産省へ入省。消費・安全局長、経営局長などを務め、2016年6月に農林水産事務次官に就任し、2018年7月までその職を務めた。
在職中、農地中間管理機構(農地バンク)の創設や農協制度改革の実務を牽引。政治色に左右されず改革を進める姿勢が評価された。
退官後は日本農業法人協会の顧問として参画し、また東京大学公共政策大学院の客員教授も務める。
近年は、食料・農業・農村基本法の改正や、日本農業の競争力強化、補助金のあり方、スマート農業導入などのテーマで、政策論議や提言活動を続けている。

飯塚 祐司 氏
CPAエクセレントパートナーズ株式会社取締役
大学卒業後、10年以上にわたり高等学校の教員として勤務した後、2017年 にCPAエクセレントパートナーズに入社。入社後は、広報・営業部門を中心にキャリアを重ね、やがて事業部統括や新規事業立ち上げを担当。
特に、簿記・会計知識を無料で学べるオンライン学習サービス「CPAラーニング」の立ち上げや、それを活用した学習コンテンツ強化、また受講生支援や広報の効率化にも深く関わる。
また、会計人材の採用支援を担う「CPAジョブズ」の立ち上げ・運営にも注力し、教育とキャリアをつなぐソリューションの提供を目指す。
取締役就任は 2021年で、それ以降は法人向けコンサルティング・アライアンス戦略も含めた経営判断にも関与。学習サービスの説明資料を動画化して効率化を図るプロジェクトなどにも率先して関わっており、サービス説明・受講者対応の効率化にも注力している。
共催
